うさださんが信じられないものを見た表情で言う。

「でじこの特技にょ!悪い奴におしおきするため技なんだにょ!いつもはゲマに当てるんだにょ!」と胸を張っていった時だった。

暗闇の中から丸くて黄色い物体が「そうゲマ〜いつもひどいゲマ〜」といいながら出てきた・・・

「ゲマ!!いままでどこにいたんだにょ!!」でじこちゃんが驚いた。

「ぷちこと一緒に森の中をさまよっていたら、でじこのビームらしき閃光が見えたら急いで来てみたゲマ」

後ろの茂みから、ぷちこちゃんが出てきた。

「ぷちこ!!」でじこちゃんが詰め寄る。

「ぴょ〜でじこお姉ちゃんだぴょ〜」・・・

「にょ?ぷちこ、何言ってるんだにょ?大丈夫かにょ?」でじこちゃんが首をかしげた。

「ぷちこじゃないぴょ〜ぴよこぴょ〜」・・・

「ゲマ、もしかして見つけた時からかにょ?」でじこちゃんがゲマさんを見ていった。

「そうゲマ〜森の中で見つけた時から、様子が変だったゲマ」
「お姉ちゃん・・・あの・・・もしかして、ぷちこさんって私の・・・姉妹?」うさださんが恐る恐る尋ねた。

「違うにょ、ぷちこはでじこの妹じゃないにょ」でじこちゃんが答えた。

「でも・・・お姉ちゃんって・・・」うさださんが不思議そうに尋ねる。

「ぷちこは、でじこのことをお姉ちゃんなんて呼ばないにょ。」・・・・でじこちゃんは考え込んだ。

「お姉ちゃん・・・おかしいにょ・・・こんな呼び方をするのは・・・あのパンダ耳娘しか考えられないにょ・・・」

「だからぴよこぴょ〜」ぷちこ?ちゃんは言う。

「もしかして・・・漫画みたいだけど、ぷちこちゃんと入れ替わった・・・?」そうとしか考えられなかった・・・

ぷちこ=ぴよこなら、裏を返せばぴよこ=ぷちこの式も成り立つ。

「ここにぷちこの姿をしたぴよこがいるなら、ぴよこの姿をしたぷちこがどこかにいる計算になるゲマ〜」早口言葉のようにゲマさんが言った。

「もういいにょ・・・早いとこ森を抜けるにょ!こいつがいろいろ道具をもってるから、問題はないにょ」でじこちゃんが歩きだした時だった!

突然前に人が現れた。

「ちょっと、あなた達!こんな時間にこんなところでなにやってるの?怪しいわね〜」声の主は若いお姉さんだった。

年は二十そこらだ。

「あたしはエリカ、保安官助手よ。森のほうであやしい光が見えるって通報があったからここに来てみたの。

それにしても、ここら辺では見ない顔ね〜ますます怪しいわ」疑惑の目でこちらを見ている・・・

「あの・・・気がついたら、この森の中にいたんです・・・ここがどこなのかさっぱりわかりません・・・」僕が手短に説明した。

「面白いことをいう子ねぇ〜まぁいいわ、とりあえず全員事情聴取よ!!」次の瞬間だった!

「にょ〜!!なにするにょ〜!!!」「きゃっ!」「ゲマ〜!!」「ぴょ〜!!」「うわっ!」
突然、投げ縄が飛んできて僕らは全員捕まってしまった・・・

「さて、これから保安官事務所へいって事情聴取させてもらうわ。」エリカさんは、いつの間にか馬にまたがっていた・・・

いやな予感がした。

「いくわよ〜!」掛け声とともに馬が駆け出した!

「助けてゲマ〜!」「きゃぁぁぁ〜!!」「はなせにょ〜!!」「ひどいぴょ〜!」「うわ〜!!」僕らは宙ぶらりんになったまま森を脱出した。

森を抜けると、坂道になっていて町の全体が見渡せた。

しかし、いまの状況では町の様子がよくわからない・・・

パカラッパカラッパカラッ・・・馬のひづめの音が聞こえるだけだ。

しばらくすると、ある建物の前で馬が止まった。

・・・ドサッ!突然止まったので僕らは地面に落ちた。

「にょ〜ここはどこだにょ〜?」「あう・・・」「警察みたいゲマ」「ここが保安官事務所よ。」

エリカさんが馬からおりて言った
。「ぴょ〜ぴよこたち捕まったのかぴょ?」

「心配しなくてもいいわ、あんた達のお仲間らしいを昼間捕まえたわ。」

「にょ?もしかしてぷちこかにょ!!」でじこちゃんが言った。

「とにかく中に入って、それからじっくり話を聞かせてもらうわ」僕らは中につれていかれた。

「あそこの牢屋の中よ」エリカさんが指差した先には・・BG団がいた。

「われわれをここから出せー!!」

「クウ少佐があんなことをするから捕まってしまったではないですか!!」

「しょうがないだろ、腹減ってたんだから」

「うるさいにゅ!お前ら黙ってろにゅ!!」牢屋の中ではBG団の三人が騒いでいた。

「もしかして、ぷちこかにょ?」でじこちゃんが牢屋の前で言った。

「にゅ!」と手をあげて反応した。予想通りだ・・・
「なんでお前ら捕まったのかにょ?」でじこちゃんが聞く。

「クウ少佐が店で食い逃げをしたんですよ!!そのあとつかまってここに・・・」

「けしからんやつらだにゅ!!」

「そう、こいつら村の酒場で食い逃げしたのよ。

捕まえてみると、悪ですからなぁ〜と怪しいことを言うからとりあえず牢屋にぶちこんんでおいたのよ」エリカさんが言った。

「まったく・・・ぷちこはともかく、三バカトリオらしいにょ。」でじこちゃんが呆れ顔で言った。

「それに・・・どうやら、ピョコラ様とプチキャラットが入れ替ったようだ・・・信じがたいことだが」リクがシリアス顔で言った。

「お前ら俺の言うこと信じなかったろ〜だってぴよこがこんなに毒舌のわけないだろ」クウがジト目でリクの方を見た。

「気がついたらこいつらと一緒に町の近くにいたんだにゅ、なんだかいつもより目線が高いような気がしたから水溜りをを見てみたら・・・こうなってたにゅ」

ぷちこちゃんが言った
「ぴよこの体返してぴょ〜」

「ぷちこ大きくなったみたいでいい感じにゅ!当分このままでいいにゅ」

「ひどいぴょ〜!」

「ピョコラ様〜!!」

「ぷちこ〜!無事だったゲマね〜」

「にゅ〜」・・・約一分経過、「あんたたち!静かにしなさい!!」エリカさんが怒鳴った。

「にょ!」

でじこちゃんの後ろで怒鳴ったもんだから、でじこちゃんが驚いた。

「ところで、事情聴取って何するのかにょ?」でじこちゃんがたずねた。

「そうねぇ、まずあんた達の名前、年齢、住んでいるところ、職業とかを調べさせてもらうわ。そこの黄色い物体はペットでいいかしら?」

エリカさんがゲマを指差して言った。

「ペットじゃないにょ、でじこの下僕だにょ」

「ひどいゲマ〜・・・」ゲマさんが泣いていた。

「とにかく、まずメイド服を着ているあなたからお話を聞かせてもらおうかしら」エリカさんがイスにすわった。

「デジキャラット、・・・でじこってよんでにょ。デジキャラット星の王女様だにょ〜」・・・(延々と続くため以下略)

「なるほど〜つまりこう言うことなのね。あなた達はあきはばらって所からここに突然放り出されて、そこの子は記憶喪失で、そこの二人は入れ替わってるってことね」エリカさんがうさださんと、ぷちこちゃん達を見て言った。

「そういうことだにょ〜はやく元の世界に帰りたいにょ・・・」でじこちゃんがしょげた・・・

「でもねぇ・・・異世界からの訪問者なんて全然聞いたことないしねぇ・・・どうしたものかしら・・・」エリカさんがため息をつく。

「なんか、心霊現象?とかオカルトとかそんなことに詳しい人はいないゲマ?」ゲマさんが聞いた。

「そうねぇ〜・・・雛菊とかカレラとかが詳しいそうね」「誰にょ?」でじこちゃんが尋ねる。

そのときだった

「エリカ、さっきの騒ぎの元はこいつらなのか?」

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