デジキャラット星のお隣、アナローグ星は貧乏な星だった・・・
民は苦しんでいた。アナローグ星の城ではひとつの決断がなされようとしていた。
「もはや、手段はひとつしかななかろう・・・デジキャラット星を奪うのだ!」
アナローグ二世は言った。
「しかし・・・」
リク元帥は答えた。
「元帥、かなり危険な賭けというのは私にも解っている。娘のピョコラをブラックゲマゲマ団の首領に任命する、お前達の指揮をとらせる形になるが、娘を守って欲しい・・・」
・・・しばらく沈黙が続いた。
「わかりました・・・リク・ハイゼンベルグ、命に代えてもピョコラ様をお守りします!」
沈黙は破られた。
「うむ、娘を頼むぞ。ブラックゲマゲマ団全員に伝えよ!目標!デジキャラット星!!総員出撃用意!!」
「ハッ!!総員直ちに出撃します!」
そう言うと、リク元帥は駆け出してある部屋へ向かった。
「カイ中将!クウ少佐!二世の命令だ!ブラックゲマゲマ団宇宙軍出撃だ!」
そこは王女であるピョコラ=アナローグ三世の部屋だった。
「そうですか、仕方ありませんね・・・」
「物騒な話だな、オイ」
「戦争・・・するのかぴょ?・・・ぴよこ・・・怖いぴょ」
ぴよこの表情が固くなった。
「大丈夫ですよ、ピョコラ様。お父上の方からも貴女をお守りするように言われています。」
リク元帥はそっと言った。
「ほんとうに・・・大丈夫かぴょ?」
ぴよこが顔を上げて言った。
「心配ありませんよ、ピョコラ様。私もいますよ」
「心配すんな、ぴよこ!俺も一緒だぜ!!」
カイとクウがぴよこに寄り添った。
そのとき「リク元帥!ブラックゲマゲマ団宇宙軍出撃用意できましたゲバ!!」
「聞いてのとおりだ!カイ中将!クウ少佐!出撃するぞ!!ピョコラ様にはわれわれと共に後方の艦に搭乗してもらいます。」
そう言うとリクは駆け出した。
「ピョコラ様、私達もいきましょう」
「ぴよこ!俺達もいこうぜ!!」
「わかったぴょ!」
三人は格納庫へ向かった。
すでにアナローグ星艦隊の旗艦「ピョコラ=アナローグ」は出撃していた。
「ぴょ〜父様はもういっちゃたのかぴょ?」
「ピョコラ様、お父上は先ほど王妃様と共に旗艦に搭乗して出撃なされました。
われわれは後方より支援するのが目的です。」
リクが言った。
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